第10回:Pythonプログラミング入門 dict(辞書)
第8回、9回に引き続きコンテナの紹介です。
第8回:Pythonプログラミング入門 List(リスト) - 週末SEのメモブログ
第9回:Pythonプログラミング入門 tuple(タプル) - 週末SEのメモブログ
dict(辞書型)は、Listやtupleと同じくコンテナの一種です。
違いとしては、Listやtupleが1つのオブジェクト単位で格納できたのに対し、dictは2つのオブジェクトを関連付けて格納します。
2つのうち片方のオブジェクトはキーと呼ばれ、オブジェクトの格納時や取得の際に必要になります。もう一方のオブジェクトは、バリューと呼ばれ紐づけられる(呼び出し対象になる)値になります。
これは、javaでいうところのMapにあたります。
Mapと同様ですが、キーからバリューを取得できますが、バリューからキーは取得できません。
また、辞書はミュータブル(変更可能)なため、キーとバリューのペアを追加できます。注意点としては、(これもjavaのMapと同じですが)辞書は格納するオブジェクトの順番は指定できません。
つまり、インデックスを使った呼び出しはできないということです。
辞書(dict)の書式は下記のいずれかです。
test_dict = dict()
# または
test_dict = {}
dictもListやtuple同様、宣言時にキーとバリューのペアを入力できます。
キーとバリューをコロン(:)で区切ります。
※複数のペアを入力する際は、カンマで区切ります
country = {"Japan": "日本","America": "アメリカ"}
追加・更新
辞書の追加・更新は、
[辞書名]キー = [バリュー]
で、できます。
country["China"] = "中国"
取得
辞書の取得は、
[辞書名]キー
で、できます。
country["Japan"]
削除
辞書の削除は、
del [辞書名]キー
で、できます。
del country["China"]
おまけ
辞書のバリューには文字列の他、整数値などの数値オブジェクトも利用できます。
Listなども利用できます。
hoge = ["Apple", "Banana", "Orange"]
country["Japan"] = hoge
しかし、キーには文字列やタプルなどのイミュータブル(変更不可)なオブジェクトしか使えません。