第1回:Pythonプログラミング入門 コードについて
前回の記事でPythonとは何かに触れた際、「Hello, World!」を出力してみました。
では、これを10回出力するにはどうすれば良いでしょうか?
同じプログラムを10回記述して実行する。確かにそれも間違いではありません。しかし、プログラムの世界では同じ作業を繰り返すことは嫌われます。
そこで下記のようにコードを対話型シェルに入力して実行してください。
for i in range(10):
print("Hello, World!")
10回「Hello, World!」が表示されましたか?
IDLEを利用している場合、1行目の「for i in range(10):」を入力して改行した時にインデント(字下げ)が自動でされるので問題ありませんが、そうでない場合はprintの前に半角スペースが4つ入っているかを確認してください。
Pythonの出力
既に上でも触れましたが、Pythonで文字を表示したい場合はprintとクォート(")を使ってプログラムを書きます。
print("Pythonプログラミング入門")
Pythonのコメントアウト
Pythonのコメントアウトの前にプログラム全般に対してのコメントの意義について説明します。上記のような単純なプログラムであれば、どんな処理をしているか一目瞭然ですが、プログラムが長くなればなるほど、そのプログラム(ソースコードまたはコードとも呼ばれます)がどんなことをしているのか一目で把握することが困難になります。毎回毎回コードを頭から読んでいたのでは時間がいくらあっても足りません。
そこで、このプログラムでどんな処理をしているのかを後から見た人に伝えるためにプログラムの間に説明を記入する方法が取られます。それがコメントアウトです。
# コメントアウト
print("Pythonプログラミング入門")
このように記述すると、
1行目の「# コメントアウト」は表示されませんし、処理として認識されることもありません。コメントアウトでは、1行に入る内容であればなんでも記入することができます。
Pythonのプログラムは行単位
基本的にPythonのプログラムは行単位で認識されます。
前述の例でいくと、「for i in range(10):」が繰り返しの処理、「print("Hello, World!")」は「Hello, World!」を表示する処理といった具合です。
しかし、ものすごく長い文章を表示する場合、1行に収まらないことは多々あります。
そんなときは三重クォート(""")で囲みます
print("""長い
コメント
アウト""")
三重クォートで囲む以外にも丸かっこ(())や角付かっこ([])で囲んだり、バックスラッシュ(windowsでは¥マーク)を利用することで、行を分けることができます。
バックスラッシュの場合は、printのすぐ後ろにつけることで表示内容を別の行に記載していくことができます。
print\
("""長い
コメント
アウト""")
予約語について
予約語とは、Pythonで予め特別な意味を持たせている単語のことです。
前述のprintやforは予約語に該当し、変数(後々説明します。)に使えないなどの制限があります。